4月29日付の神戸新聞にて、市立中学校の部活動を地域団体に移行する「コベカツ」の1次公募結果が報じられました。その内容を、保護者や地域の皆さまにもわかりやすくご紹介します。
■ 市立中学の部活動、地域へ移行
神戸市では教員の負担軽減と活動の多様化を目的に、2026年9月をめどに市立82校の部活動を地域団体に移行する方針を進めています。
1次公募(3~5月)では、スポーツや文化活動など計526件の申請があり、市教委は「想定以上の応募」と評価。特に、運動系が約7割を占め、バスケ・サッカー・卓球など人気競技の反応が顕著でした。
■ 北区は6団体が登録、兵庫区はゼロ
北区では6団体がエントリーし、サッカー、バレーボール、野球、卓球、空手など多岐にわたる種目で応募がありました。一方、兵庫区は登録ゼロ。地域による温度差が明らかになっています。
市教委には「他の区にも機会を広げてほしい」との声が寄せられ、6月には2次公募も予定されています。
■ 地域移行のメリットと課題
メリット
・専門指導や安全管理が充実し、子どもの成長を支援
・教員の長時間労働を軽減
・活動の幅が広がり、子どもたちの選択肢が増加
課題
・指導者の確保と育成
・活動時間や会場調整、保護者との連携体制の整備
・区ごとの登録差への対応
北区では説明会や体験会を通じて理解が進んでいますが、全市的にはこれから取り組むべき地域もあります。
■ 今後に向けた取り組み
1次公募を受け、以下の支援に注力してまいります。
ワンストップ手続きの推進
登録・施設利用などの申請を一本化し、負担軽減を図ります。
指導者育成支援
研修機会を拡充し、安全・技術面での質向上を支援。
マッチング支援
団体の少ない区と他区の団体をつなぎ、ネットワークを形成。
保護者・住民との連携
意見交換の場を設け、地域と共に運営を進めます。
「コベカツ」は、子どもたちの健やかな成長と、地域の新たな可能性を拓く挑戦です。今後も地域と連携しながら、円滑な移行と持続可能な活動体制づくりに全力を尽くしてまいります。
<2025年4月29日 神戸新聞報道を基に作成>