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お知らせ・ニュース

2025.2.14

介護現場の課題解決へ—地域協議と業務整理の重要性

本日は、介護現場を支える「ケアマネジャー(介護支援専門員)」の業務負担と、厚生労働省の業務整理に向けた検討についてお話しします。

ケアマネジャーは高齢者の生活を支える重要な存在ですが、現在、多岐にわたる業務で大きな負担を抱えています。

 

ケアマネジャーの業務負担が限界に
ケアマネジャーは、介護サービスの調整やケアプラン作成だけでなく、「通院の送迎」や

「行政手続きの代行」など、本来の業務を超えた依頼に追われています。

調査では、72.5%の事業所が「対応せざるを得なかった」と答えており、

本来業務を圧迫する状況が浮き彫りになっています。

ケアプランの質を高めるには、利用者一人ひとりに丁寧に向き合う時間が必要ですが、

周辺業務の多さがその妨げになっています。

 

厚生労働省の「業務整理」案—4類型の提示
こうした現状を受け、厚生労働省はケアマネジャーの業務を整理するため、4つの類型を検討中です。

専門性を活かした業務に集中できる環境を整え、介護サービス全体の質向上を目指す取り組みです。

私も、現場の声をしっかりと反映し、ケアマネジャーが本来の役割に専念できる体制を構築するため、県議会で提言を続けてまいります。

 

地域の協議と住民の理解が不可欠
青森県立保健大学の工藤英明教授は、「ケアマネジャーの負担軽減には、地域全体で協議し、

住民側も過度な要求を控えることが重要」と指摘しています。介護は地域全体で支え合うものです。

住民の皆さまの理解と協力が、ケアマネジャーの持続的な活躍を支えます。

 

神戸市北区でも、地域包括支援センターや自治会と連携し、介護現場の課題について意見交換を行ってまいります。

皆さまの声を大切にし、現場の負担軽減を目指します。

介護は「支え合い」の心が原点です。ケアマネジャーが安心して働ける環境は、利用者の皆さまの安心にも直結します。

今後も、神戸市北区の皆さまが安心して暮らせる地域づくりに取り組んでまいります。