1月16日、農政環境常任委員会に出席し、
「兵庫県の農林水産物における安定供給とブランド力の強化」について質疑を行いました。
兵庫県の農林水産業を発展させるため、流通戦略課から以下のような取り組みが報告されました。
兵庫食品認証制度の推進
県産食品の安全性と信頼性を確保するため、独自の認証制度を導入。
「推奨ブランド」と「安心ブランド」の2種類で基準を設け、品質向上と消費拡大を目指しています。
国内外での販路開拓
国内では首都圏の商談会や飲食チェーン店との連携を強化し、
海外ではフランスや北米でのプロモーションを展開。ECサイトやSNSを活用した情報発信も強化中です。
兵庫ブランドの確立
地域特産品のブランド化を支援し、民間企業と連携したPR活動を推進。
例として「淡路島3年トラフグ」や「北播磨のもち麦」などのブランド強化が進められています。
この報告を踏まえ、以下の点について質疑を行いました。
質問
「HACCP基準の義務化が進む中、小規模事業者にとって導入のハードルが高いと感じています。
特に衛生管理の実施方法や情報アクセスの難しさが課題ではないでしょうか。
兵庫県としての支援策や、他県と比較した進捗状況について教えてください。」
回答(課長)
「HACCP対応のため、小規模事業者向けに衛生管理研修を実施し、専門家による指導を行っています。
また、研修の機会が限られる事業者には、地域ごとの個別支援も推進。
他県と比較すると直接の評価は難しいですが、兵庫県では特に小規模事業者への
支援に力を入れており、ブランド力向上にもつながる重要な取り組みと考えています。」
意見
「HACCP対応は食品の信頼確保に加え、輸出拡大や外国人観光客の増加にも重要な要素です。
小規模事業者の負担軽減に向け、引き続き支援を強化していただきたい。」
質問
「県産食品のブランド化には、SNSなどのデジタルツールを活用した情報発信が効果的です。
しかし、Instagramなどの更新頻度が少ない点が気になりました。現在の活用状況と課題について教えてください。」
回答(課長)
「現在、Facebook、LINE、Instagramを活用し、年間10回程度の情報発信を行っています。
令和5年度のフォロワー数は、Facebook2,653人、LINE2,471人、Instagram792人。
ECサイト『三毛津国兵庫』とも連携し、販売促進にも取り組んでいます。
ただし、SNSの発信頻度は課題として認識しており、特にInstagramの活用を強化していく必要があります。」
意見
「Instagramの更新頻度を高め、特に若い世代や子育て世代への情報発信を強化することが重要です。
兵庫県の特産品の魅力をより多くの人に伝え、県民に親しまれるブランドづくりに力を入れていただきたい。」
兵庫県の農林水産業は国内外からの注目を集めるポテンシャルを持っています。
その魅力を最大限に活かし、生産者の所得向上や地域経済の発展につなげるため、流通戦略のさらなる強化が必要です。
引き続き、現場の声を大切にし、持続可能な農林水産業の発展に向けて尽力してまいります。