今回は、5月17日付公明新聞の「コメ価格の高騰」特集をもとに、現状とこれからの展望をお伝えします。
コメ価格高騰の現状と家計への影響
2024年1月以降、スーパーでのコメの価格が急上昇し、現在は5kgあたり4,214円に達しています。昨年同時期と比べても大幅な値上がりで、家計にとっては大きな負担となっています。
なぜコメ価格が高いのか?―西川教授の分析
茨城大学の西川邦夫教授は、価格高騰の主な原因を「集荷競争の激化」と「輸送費の増加」にあると指摘しています。農協や集荷業者間の競争が激しくなり、物流コストも上昇しているため、価格が上がっているのです。
政府の備蓄米放出政策と今後の見通し
政府は備蓄米を市場に放出し、流通の迅速化と価格の安定化を目指しています。西川教授もこの政策が一定の効果をもたらすと評価していますが、需給のギャップはまだ完全には解消されておらず、価格がすぐに大きく下がる状況ではないと警鐘を鳴らしています。
未来に向けた前向きな対策
明るい未来につながる対策も進んでいます。
• 収穫後のコスト削減や流通の効率化で価格安定が期待されます。
• 輸出拡大や数量調整の柔軟な運用により、国内外の需要に応じた安定供給が可能に。
• 国の交付金制度の見直しや生産体制・流通構造の改革も検討されており、持続可能な農業を目指す動きが加速しています。
安心と希望の未来へ
コメは私たちの食卓の主役です。価格高騰という課題はありますが、政府・自治体・生産者・消費者が一体となり知恵を出し合うことで、安定した農業と食生活の実現は必ず可能です。私は皆さんの声を県政に届け、家計と農業の両面から安心できる社会をつくっていきます。
皆さんが毎日の食卓でコメを口にする時、その背景にある生産者の努力や農業の未来にも思いを馳せていただければ幸いです。農業を含めて、これからも安心と希望あふれる兵庫県を目指し、全力で取り組んでまいります。