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お知らせ・ニュース

2025.8.8

年金改革2025、標準報酬月額の上限引き上げへ

今回は「年金改革2025」における重要な制度変更についてご紹介いたします。厚生年金の基礎となる「標準報酬月額」の上限が引き上げられることで、高収入層の皆さんの年金制度への信頼性や公平性がさらに高まります。

 

● 標準報酬月額の上限が75万円に引き上げへ

これまで65万円だった「標準報酬月額」の上限が、2029年までに段階的に75万円へと引き上げられることになりました。
この制度は、厚生年金や保険料の計算の基礎となる大変重要な指標であり、ボーナスを含めた収入全体を踏まえた形での見直しが行われます。

保険料負担が増える一方で、将来受け取る年金額も増える仕組みになっており、特に年収1000万円以上の方々にとっては、納めた保険料に応じた年金をしっかり受け取れるようになる大きな前進です。

 

● 保険料の増加に伴い、年金額も充実へ

制度改正に伴い、保険料は最大で年11万円増となりますが、20年間保険料を納めた場合、年金額は年間12.2万円増となる見込みです。
現役世代の賃金上昇や雇用形態の多様化に対応した、持続可能な社会保障制度を目指した改革です。

また、70歳までの働き方を支えるための私的年金制度「企業型DC(確定拠出年金)」の改革も進められており、非課税で掛金を増やせる新しい仕組みも議論されています。

最後に、こうした改革の背景には、「すべての世代にとって安心できる年金制度をつくる」という強い思いがあります。

引き続き、皆さまのご意見やお声を大切にしながら、県政の場で取り組んでまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。