
物価やエネルギーコストが上がるなか、住宅ローンの「金利タイプ選び」は家計に直結する大切なテーマです。現在は変動・固定ともに上昇が意識され、冷静な判断が欠かせません。
変動型の選択が多数、まずは試算を
新規借入の約8割は変動型。初期返済が抑えられる一方、金利上昇で負担が増える可能性があります。金利が2%上がっても返せるかを試算すれば、教育費や老後資金を含めた資金繰りが見えやすくなります。現在は変動が0.6~0.8%台、固定10年が1.8~2.3%台が目安。借入額や期間に応じて、返済と可処分所得のバランスを具体的に計算することが第一歩です。
借り換えも含め、固定型の安心と比較を
変動から固定型へ見直す動きも増えています。固定は返済額が一定で安心ですが、当初金利は高めになりがち。大事なのは金利差だけでなく、事務手数料や保証料など諸費用を含めた総返済額で比較することです。固定期間満了時のルールや金利優遇の継続条件も確認が必要です。
制度活用と出口を見据えた設計
住宅ローン減税は最大13年の枠組みで、子育て・若年世帯への優遇も続いています。頭金や返済期間の設定、収入減や金利上昇に備える資金の確保が要点です。住み替えや修繕予定があるなら、固定と変動の組合せや繰上返済の柔軟性を重視するなど、将来を見据えた設計が有効です。
最後に、住宅購入とローンは人生の大きな決断です。「金利上昇に耐えられるか」「総費用で有利か」を軸に、複数の金融機関で比較・試算をしてください。神戸市北区の皆さまが安心して住まいの夢を実現できるよう、今後も情報提供に努めてまいります。