こんにちは、神戸市北区選出の兵庫県議会議員・大塚公彦です。
国会ではいま、衆議院の定数削減をめぐる議論が注目されています。首相は「各党で丁寧な協議が必要」とし、
定数削減を争点にした解散には否定的な姿勢を示しています。
■ 国会議員数をどう考えるか
日本の国会議員は人口100万人当たり約3.78人とされ、G7では米国に次いで少ない水準と報じられています。
一方、自民・維新による“1割削減”の協議では、維新が比例50削減を主張するのに対し、自民は各党合意を重視しており、
温度差が指摘されています。
小選挙区と比例の比率は民意の反映に直結するため、単純に「数を減らす」だけでは民主主義の仕組みそのものが
変わりかねません。
■ 「効率」と「代表性」その両立が課題
定数削減は政治改革の一つに見えますが、議席が減ることで地方や少数意見の声が届きにくくなる懸念があります。
国会は全国の多様な声を届ける場であり、代表性をどう守るかが重要です。
政治への信頼回復には、定数だけでなく、公費の使い方や政策決定の透明性、議員の働き方改革など、
総合的な見直しが求められています。
私も日々の活動で「地域の声が国に届きにくい」との声を伺います。だからこそ、単なる数合わせではなく、
民意を正確に生かす選挙制度をどう整えるかが問われています。
今後も国の議論を注視しつつ、兵庫県政の現場から地域の声をしっかり届けてまいります。
(出典:神戸新聞)