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お知らせ・ニュース

2025.11.16

秋色に包まれた心洗われる日本の美

先日、紅葉が美しく色づく神戸市北区の無動寺で開催された「蒔絵師 泉元紫紅 監修 蒔絵教室作品展と茶会」に

参加させていただきました。境内を彩る燃えるような紅葉と、静かに佇む古刹。その風景だけで、すでに心が整うような

感覚がありました。

 

一服のお茶が教えてくれたこと

まず最初に、吉田宗和先生のご指導のもと、お茶会を体験させていただきました。紅葉を眺めながら、

温かい茶碗を両手で包み込む。そのひと時が、日常の慌ただしさをそっと溶かしてくれました。
吉田宗和先生の丁寧なお点前と、一つひとつの所作に込められた意味。「わび・さび」という言葉を、言葉ではなく、

心と身体で感じた時間でした。日本のおもてなしの心とは、こういうことなのだと改めて気づかされます。

静謐な空間で心が洗われ、次の作品展への期待も高まっていきました。

 

息をのむ、蒔絵の世界

お茶会の後に拝見した蒔絵作品展。漆の黒に、金や銀の粉を丁寧に蒔きつけて描かれる蒔絵。

その一つひとつに込められた職人さんの技と想いに、ただただ見入ってしまいました。
特に、漆黒の夜空に浮かぶ月のような作品の幽玄な美しさには、思わず時間を忘れて見つめてしまうほどでした。

日本の伝統工芸が持つ、静かで力強い美意識。お茶の世界と蒔絵の世界が響き合い、より深く心に刻まれました。

 

伝統は、未来へのギフト

吉田宗和先生の茶道、泉元紫紅先生の教室の皆さんによる蒔絵作品展。こうした美しい文化が、

誰かの手によって大切に守られ、次の世代へと受け継がれていく。その営みの尊さを、肌で感じた一日でした。
案内にあった「非日常の世界観に触れる機会」という言葉の通り、豊かな感性が呼び覚まされ、

明日への活力をいただけた気がします。
主催の「うわのそら社中」の皆様、神戸蒔絵教室の皆様、関係者の皆様、素晴らしいひとときを

ありがとうございました。
秋の神戸市北区は、紅葉も文化も、心を豊かにしてくれるものであふれています。こんな素敵な地域の魅力を、

これからももっと発信していきたいと思います。