こんにちは、神戸市北区選出の兵庫県議会議員、大塚公彦です。
全国でクマの出没が相次ぎ、農作物被害や人身事故への不安が高まっています。
兵庫県内でもツキノワグマの目撃が続いており、住民の安全確保と生態系の保全をどう両立するかが
大きな課題です。県では、全国唯一のクマ専門機関である「兵庫県森林動物研究センター」を中心に、
科学的な管理に取り組んでいます。
● 科学的データに基づくクマ対策
センターでは、ツキノワグマの生息数(県内で約700頭と推定)や行動範囲を調査し、GPS発信機や首輪で
個体の移動を追跡しています。
人里への接近傾向を把握したうえで、地域への注意喚起や見回り体制に活用し、被害の未然防止に
つなげています。近隣府県とも情報共有を行い、出没が増える季節やエリアを早期に把握する仕組みも
整えています。
● 「保護と安全確保」を両立する兵庫モデル
兵庫県は、安易な大量駆除ではなく、長期的な共存をめざす「保護と安全確保を両立する兵庫モデル」を
掲げています。山林の餌資源を確保して里への出没を減らしつつ、科学的なモニタリングにより必要な範囲で
個体数を管理するという、“生かして見守る管理”が特徴で、全国から注目されています。
神戸市北区でも山間部を中心に「クマが心配」という声が多く寄せられています。
今後も県として、科学的根拠に基づいた安全対策をさらに強化し、安心して暮らせる地域環境づくりを
進めてまいります。人と自然が調和して生きる社会の実現に向け、引き続き取り組んでまいります。
(出典:神戸新聞)
兵庫県議会議員
神戸市北区
大塚公彦