
こんにちは、神戸市北区選出の兵庫県議会議員、大塚公彦です。
近年、ストーカー被害が深刻化し、命に関わる重大事件へと発展するケースが後を絶ちません。
そうした中、被害者の安全を守るための法改正が実現しました。ストーカー被害への対応強化を図る
改正ストーカー規制法が、12月3日に参議院本会議で可決・成立しました。
公明党は、被害者が安心して生活できる社会の実現へ向け、早期の対応強化を一貫して訴えてきました。
● 行政が主体的に動ける仕組みへ
今回の改正では、被害者からの申出がなくても、警察がストーカー行為の兆候を把握した段階で、
行政指導としての「警告」を職権で出せるようになります。
これまで、加害者の報復を恐れて被害届を出せないケースも多く、対応の遅れが深刻な事態を招くことが
指摘されてきました。行政の判断で早期に介入できるようになることは、
被害の拡大を防ぐための大きな一歩です。
あわせて、いわゆる「紛失防止タグ」などを無断で取り付け、位置情報を取得して相手を追跡する行為も、
新たにストーカー規制法の対象として禁止されます。
こうした新たな手段への対応も含め、被害者を守るための実効性ある仕組みが整備されました。
● 相談支援と再発防止の両立を
ストーカー行為の再発防止には、悪質な行為を繰り返す加害者に対する治療やカウンセリングの充実も
重要な課題であり、改正を機にこうした取組を一層進めていくことが求められます。
また、警察や自治体が連携し、被害者の状況をきめ細かく把握しながら支援する体制の整備も進められます。
ストーカー事案は被害者の心身に深い傷を残すため、早期の保護と継続的な支援が欠かせません。
行政・警察・地域が一体となって、安心して相談できる環境づくりを進めてまいります。
最後に、誰もが安心して暮らせる地域社会を守るためには、制度の整備だけでなく、
一人ひとりの「気づき」と「見守り」も大切です。私も引き続き、
兵庫県としての安全対策や相談支援の充実に全力を尽くしてまいります。
(出典:公明新聞)
兵庫県議会議員
神戸市北区
大塚公彦