
こんにちは、神戸市北区選出の兵庫県議会議員、大塚公彦です。
本日は、公明新聞で報じられた「分娩費用の全額保険適用に向けた国の動き」について、
神戸市北区の皆さまにも関心の高いテーマとしてお伝えします。出産にかかる経済的負担を軽減し、
安心して子どもを産み育てられる環境づくりに向けた重要な議論が始まったことは、大きな一歩だと受け止めています。
一方で、これは厚生労働省が方向性の案を示した段階であり、制度の具体像や開始時期は、
今後の国の議論や法改正を通じて詰められていくことになります。
● 分娩費用を巡る現行制度と課題
現在、出産時には「出産育児一時金」が支給されていますが、実際の分娩費用がそれを上回り、
自己負担が生じるケースも少なくありません。物価上昇や地域ごとの医療体制の違いもあり、
出産への経済的不安が課題とされています。
また、正常分娩は病気ではないと位置付けられているため、公的医療保険の対象外となっている点も、
現行制度の大きな特徴です。
● 厚労省案が示す「保険適用」の考え方
公明新聞によると、厚生労働省は分娩費用を保険適用とすることで、負担の公平性を高め、
地域差の是正を図る考えを社会保障審議会に示しました。全国どこでも一定水準の医療を安心して受けられる
環境づくりにつながることが期待されます。
厚労省案では、出産1件あたりの全国一律の基本単価を設定し、その額を保険で賄う方向性が示されています。
これに伴い、現在の出産育児一時金を廃止する案も示され、制度全体が大きく転換する可能性があります。
こうした動きは、少子化対策や子育て支援の観点からも注目されますが、制度設計の詳細や財源については、
今後さらに議論が進められる見通しです。神戸市北区の現場の声を大切にしながら、私自身も動向を注視し、
県議会の立場から安心して出産できる社会の実現に向けて取り組んでまいります。
(出典:公明新聞)
兵庫県議会議員
神戸市北区
大塚公彦