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お知らせ・ニュース

2025.6.27

「置き配」標準化の検討――物流現場の負担軽減と安全対策

国土交通省が検討を進めている「置き配」標準化について、最新の動向と課題をお伝えします。

 

●物流業界の人手不足と「置き配」拡大
ネット通販の急増や物流業界の人手不足を受け、国交省は宅配便の「置き配」を標準的なサービスとする方向で議論を始めました。置き配とは、利用者が不在時でも荷物を玄関前や宅配ボックス、自転車のかご、ガスメーターボックスなど指定場所に届ける仕組みです。
これにより、再配達の手間が減り、ドライバーの負担軽減やCO₂削減にもつながります。実際、宅配便の再配達率はコロナ禍以降も10%前後で推移しており、効率化が急務です。

 

●標準化のメリットと課題
【メリット】
• 配達効率が向上し、物流業界の働き方改革や人手不足対策に有効
• 利用者も再配達を待つ手間が省け、利便性が高まる
【課題】
• 置き配中の盗難や破損、誤配の懸念が根強く残っています
• 集合住宅やマンション、戸建てでもセキュリティや管理体制の違いがあり、トラブル防止策が求められます
• 置き配場所の指定や、受け取りの証明方法など、現場ごとのルール整備が必要です

 

●再配達有料化案と現場の声
再配達を有料とする案も浮上していますが、「利用者負担が増える」として反発の声もあります。利用者の理解と協力、業界全体でのルール作りが今後の課題です。

 

●兵庫県でも安心・安全な物流を
私も兵庫県議会の現場から、地域住民の皆さまが安心して宅配サービスを利用できるよう、盗難防止策やセキュリティ強化、現場の声を国に届けてまいります。