播磨灘で12日に解禁されたイカナゴのシンコ漁が、わずか3日間で終了することが決まりました。この漁期短縮は資源を守るための重要な判断ですが、地元漁業や兵庫の食文化への影響も大きな問題です。
播磨灘のシンコ漁、今年も短期で終了
今年のシンコ漁は12日に解禁され、初日の漁獲量は昨年比1.6倍とやや回復しました。しかし、長期的な回復傾向には至らず、漁業者らの協議の結果、資源確保のため14日に終了することが決まりました。イカナゴの不漁が続いており、県水産技術センターは9年連続で不漁予報を出しています。近年、漁期は数日間に短縮され、昨年は1日で終了するなど、厳しい状況が続いています。
水産資源の保護と地域経済への影響
漁業者の皆さんが自ら資源保護のために決断したことは、次世代にとっても重要です。しかし、イカナゴは兵庫の食文化に欠かせない存在であり、その減少は地元経済や観光業にも影響を与えます。実際、解禁初日のシンコは1キロ1万円を超え、13日には5千~6千円程度に落ち着きましたが、依然として高値で推移しています。この状況が続けば、食文化や漁業関係者への負担が増すことが懸念されます。
未来へ向けた方策案
私は、水産資源の回復と漁業者の支援を両立させる取り組みを進める必要があると考えています。具体的には、
1,イカナゴの資源回復に向けた調査・保護活動の強化
2,漁業者への支援策の拡充(補助金・経営支援など)
3,播磨灘の漁業を守るための県内外の連携強化
などを推進し、持続可能な漁業の実現に向けた対策を進めていきます。
今回のシンコ漁の早期終了は、兵庫の漁業にとって大きな転換点です。県民の皆さんとともに、この問題をしっかり考え、次の世代に豊かな海を残せるよう尽力してまいります。