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2025.3.10

イカナゴ漁、3月12日解禁!試験操業の結果を受け決定

播磨灘でのイカナゴシンコ(イカナゴの稚魚)漁が、3月12日に解禁されることが決まりました。今年は不漁が予想されていましたが、3月8日の試験操業で想定以上の漁獲量が確認され、漁業者と関係機関の協議を経て操業開始が決定されました。一方、大阪湾では資源管理の観点から、昨年に続き今漁期も自主休漁となることがすでに決定しています。

 

試験操業で漁獲量を確認
シンコ漁は例年、2月下旬から3月上旬にかけて解禁されます。しかし近年、漁獲量が激減し、2017年以降は漁期の短縮が続いていました。昨年は大阪湾で初の全面休漁、播磨灘でも1日限定の操業となりました。今年も厳しい状況が予想されましたが、3月8日の試験操業で、播磨灘の漁獲量が想定以上であることが確認されました。この結果を受け、水産技術センターの分析をもとに成長状況を考慮し、3月12日の解禁が決まりました。

 

今後の展望と資源管理の重要性
イカナゴは瀬戸内海の春の風物詩であり、シンコ漁は地域の水産業や食文化にとって重要です。しかし、持続可能な漁業のためには慎重な資源管理が求められます。大阪湾では資源回復を優先し、試験操業も実施せず休漁を決定。一方、播磨灘では試験操業を行い、データ分析の上で操業が認められました。地域ごとの状況に応じた判断が重要となっています。

 

地元の漁業者の皆様が持続可能な漁業を目指しながらも、希望を持てる形で漁業が再開されることを喜ばしく思います。
今後も資源管理と水産業の振興の両立を目指し、関係機関と連携しながら取り組んでまいります。