近年、オンラインカジノの利用が増加し、その危険性が社会問題として注目されています。最近の調査では、ギャンブル依存症とされたオンラインカジノ利用者の約3割が、開始1週間以内に借金をしていたことが明らかになりました。従来のギャンブルと比べて依存性が高く、短期間で深刻な経済的影響を受ける可能性があることが分かっています。
オンラインカジノと借金の関係
公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」の調査によると、オンラインカジノを始めた人の約63%が半年以内に借金をしており、特に短期間で借金に陥る人が多いことが判明しました。
1週間以内に借金をした人:30.1%
1か月以内に借金をした人:33.3%
また、オンラインカジノを始めた理由として、最も多かったのはSNSやYouTubeの広告の影響でした。次いで、「ギャンブルやゲームが好きだから」「友人・知人に勧められた」との理由が挙げられています。特に、インターネット広告が大きな影響を与えている点は、対策の必要性を示しています。
オンラインカジノの違法性と必要な対策
現在、日本国内から海外のオンラインカジノにアクセスする行為は法律上グレーとされてきましたが、警察庁は2024年3月に「海外で合法的に運営されていても、日本国内からの接続は違法」との見解を示しました。しかし、約52.7%の人が「違法性を知らなかった」と回答しており、認識の低さが課題となっています。
ギャンブル依存症は個人だけでなく、家族や社会にも大きな影響を及ぼします。短期間で借金を抱えるリスクの高いオンラインカジノに対し、より厳格な規制や啓発活動が求められています。
今後の取り組み
今回の調査は、オンラインカジノの依存性の高さを示す重要なデータです。たった1週間で借金を抱える人が3割もいるという現実を、真剣に受け止めなければなりません。
兵庫県においても、ギャンブル依存症対策を強化することが求められています。県民の皆さまが安心して生活できる社会を実現するため、引き続き啓発活動や支援策の充実に取り組んでまいります。