このたび、兵庫県の新しい水稲(すいとう)品種の名称が 「コ・ノ・ホ・シ」 に決まりました!この新品種は、地球温暖化による夏の猛暑に強く、かつおいしいお米として期待されており、令和7年度から本格的に市場に登場予定です。
● 「コ・ノ・ホ・シ」という名前に込められた想い
「コノ」は、兵庫の土地や自然を身近に感じてもらう願い。「ホシ」は、地域や環境を含めた地球全体のイメージを表現しています。ロゴマークには「空(青)」「稲穂(黄)」「土(茶)」の3色が使われ、お米づくりの世界観が表されています。
● 品種開発の背景と特徴
地球温暖化の影響で、兵庫県の主力品種「キヌヒカリ」は高温による品質低下が課題となっていました。そこで、JAグループ兵庫と県が共同で研究を進め、平成28年から新品種の開発を開始。
通常14年かかる品種育成を、温室を活用した年2回の栽培で9年に短縮。「コ・ノ・ホ・シ」は、キヌヒカリよりも高温に強く、病気耐性にも優れています。
● 環境に配慮した持続可能な農業へ
「コ・ノ・ホ・シ」は、兵庫県が推進する環境創造型農業の理念に基づき、減農薬・減化学肥料の栽培方法を採用。土づくりを進め、優良種子の使用を徹底することで、安全・安心で高品質なお米の提供を目指します。
● 「コ・ノ・ホ・シ」の販売予定
令和7年度には約150ヘクタールの栽培が予定され、量販店や学校給食向けに供給される見込み。現在はまだ限られた規模ですが、将来的には県内の主力品種となり、多くのご家庭で親しまれることが期待されています。
「コ・ノ・ホ・シ」は、兵庫の農業が気候変動に適応し、持続可能な農業を目指すシンボルとなる品種です。県内農業の発展と食の安全・安心の確保に向け、引き続き取り組んでまいります。