NOTICE
お知らせ・ニュース

2025.6.7

神戸市でアライグマ捕獲数が過去最多に ― 農作物被害と地域の安全を守るために

近年増加しているアライグマ被害と、その対策についてご報告いたします。

 

● 捕獲数が過去最多に ― 増え続けるアライグマ

2024年度、神戸市内で捕獲されたアライグマは2963頭。前年度の1.4倍と、過去最多を記録しました。
1998年に県内で初確認されて以降、生息範囲は市街地から農村部にまで広がっています。

 

● 農作物被害は深刻 ― 被害額は年間3000万円超

アライグマは果樹や青果物を好み、ブドウやイチジク、ナシなどへの被害が目立ちます。2023年度の農業被害額は3055万円に上り、その約7割がアライグマによるものとされています。
農家の皆さまの努力が無に帰すことのないよう、早急な対応が求められています。

 

● 神戸市の取り組み ― 捕獲エリアの拡大と檻の倍増へ

神戸市では、これまでの田畑周辺に加え、今年度から里山や山林部にも捕獲エリアを拡大。
設置檻も約1000基に増え、年度内にはさらに倍増を目指しています。被害の多い地域には重点的な対策を講じ、未然防止に力を入れています。

 

● 市民の皆さまへ ― 安全のためのお願い

アライグマは見た目に反して危険で、感染症のリスクもあります。目撃された際は、決して近づかず、市の相談窓口へご連絡ください。皆さまの情報提供が、地域の安全につながります。

 

● 安心して暮らせる地域づくりのために

神戸市の対策は全国的にも先進的です。今後も県と市が一体となって、農業と地域の安全を守る取り組みを進めてまいります。
私も現場の声をしっかり受け止め、持続可能で安心して暮らせる地域づくりに全力で取り組んでまいります。