●複数の中小企業の業務をまとめて受託
神戸市とパーソルビジネスプロセスデザイン(東京)は、複数の中小企業の業務をまとめて受託する実証事業をスタートしました。
まずは採用業務を対象とし、参加を希望する市内企業を募集しています。
この実証事業の特徴は、各社の業務をパッケージ化し、効率的に外部委託できる仕組みを構築する点にあります。
●市民が担うリモートワーク、未経験者も参加可能
受託した業務は、神戸市民がリモートで担当します。
未経験者でも作業ができるよう、パーソル側がノウハウやサポート体制を整え、安心して業務に取り組める環境を用意しています。
これにより、中小企業の効率化やコスト削減だけでなく、市民の新たな雇用創出や「仕事の地産地消」モデルの確立も目指しています。
●具体的な業務内容と仕組み
今回の実証事業では、採用業務の一部(面接日程の調整や応募者への連絡、情報管理など)を複数企業からまとめて受託し、パーソルの業務委託サービスを活用します。
企業は必要な業務を必要な分だけ外部に依頼できるため、コスト面でも導入しやすい仕組みです。
●神戸市の狙いと今後の展望
神戸市は、労働力不足や業務効率化の課題を抱える中小企業を支援し、同時に市民の多様な働き方や雇用機会の拡大を目指しています。
今回の実証事業を通じて、地域経済の活性化と持続可能な成長の好循環を生み出すことが期待されています。
●参加企業を募集中
この取り組みは2025年度中に実施され、今後さらに参加企業を増やしていく予定です。
神戸市内の企業の皆さま、ぜひこの機会に新しい業務委託モデルにご参加ください。中小企業の挑戦を神戸から――。地域の皆さまとともに、未来に向けて希望と活力を広げてまいります。
※神戸新聞(2025年6月4日付)および公式発表に基づき作成