■ 線状降水帯とは?
線状降水帯は、発達した積乱雲が帯状に連なり、狭い範囲に集中豪雨を長時間もたらす現象です。この現象に伴う豪雨による浸水や土砂災害は記憶に新しく、兵庫県内でも大きな被害が生じたことがあります。
■ 予測精度向上へ――海空からの観測網
近年、線状降水帯の発生・発達メカニズムの解明が進み、静止気象衛星や洋上観測船、航空機などを動員した観測網の強化が行われています。
得られたデータはアメダス湿度計や気象レーダー、スーパーコンピュータなどを駆使して解析・予測され、より精度の高い警戒情報の発信につながっています。
■ 自治体単位での警戒情報配信
2017(平成29)年からは市町村単位で警戒情報が発令され、きめ細やかで迅速な避難指示や防災活動ができる体制が整えられました。
兵庫県においても、地域住民の安全確保や被害軽減のため、自治体・関係機関と連携した取り組みに力を入れてまいります。
■ 住民の命を守るために
気候変動や異常気象の影響で、今後も線状降水帯による豪雨災害のリスクは高まることが予想されます。
最新の科学技術や観測網の充実とともに、日頃からの防災意識向上、ハザードマップの活用、自主防災組織の強化が不可欠です。
今後、県議会でも災害対策の強化や、被害を最小限に抑えるための施策などに、積極的に取り組んでまいります。
兵庫県の未来を守るため、皆さんのお声を大切に、現場主義で邁進します。今後ともよろしくお願いいたします。