
今回は、公明新聞8月18日付に掲載された
「コメ助のここが知りたい! 年金積立金の運用は好調なの?」をご紹介します。
■2001年度から今年6月までの累積収益は165兆円を超え、年金財政を大きく支えています。
コメ助 ― 年金の積立金、運用がとても順調なんだね。
A 公的年金は、現役世代の保険料と国庫負担でまかなわれています。余剰分は「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」が株や債券で運用しています。今年6月末の時点で累積収益は165兆7,365億円。平均収益率は年4.33%で、全体として黒字を続け、直近5年連続で黒字です。24年度第1四半期も、市場混乱のさなか10兆2,054億円の黒字となりました。
Q どうして運用する必要があるの?
A 少子高齢化が進むと、保険料収入だけでは将来財源不足になります。積立金を取り崩すだけではいずれ枯渇してしまうため、安定的に増やすために運用しているのです。実際、01年度から 24年度までの収益の一部18兆7,199億円は「年金特別会計」に繰り入れられ、給付財源を補っています。
Q 現在の積立金はどのくらい?
A 厚労省の発表では、昨年度の積立金は260兆757億円となり過去最高額です。GPIFは「長期的視点で安定運用しながら、年金財政をしっかり支える」としています。