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お知らせ・ニュース

2025.10.25

神戸市営地下鉄の課題と展望 〜公共交通の未来をともに考える〜

今回は、神戸市営地下鉄の北神線・海岸線の現状と課題についてお伝えします。人口減少や経営環境の変化により、市民の生活を支える交通網は大きな転換期を迎えています。

 

● 北神線は利用増、利便性向上が進む  
北神線は2020年の市営化に伴い運賃を大幅に引き下げ、谷上―新神戸間を550円から280円、三宮までを710円から370円にしました。
この値下げにより利用者が増加し、通勤・通学の利便性が向上。沿線人口の維持にも一定の効果が見られ、北区にとって欠かせない交通インフラとして再評価されています。
一方で、運営費や設備更新費の負担は今後の課題であり、長期的な経営安定策の確立が不可欠です。

 

● 海岸線は赤字続くも、再活性化への模索  
海岸線は開業以来赤字が続き、初期投資の重さが経営を圧迫しています。利用客数が伸び悩む要因として、沿線人口減少や利用目的の偏りが指摘されています。
神戸市では現在、沿線再開発や観光イベントとの連携による需要喚起を進めており、地域のにぎわいづくりを軸とした再構築が期待されています。単なる赤字対策ではなく、「地域活性化の柱」としての役割が問われています。

 

公共交通は単なる移動手段ではなく、暮らしを支える社会基盤です。
高齢者や子ども、通勤・通学者など多様な世代の生活のために、県・市・地域が連携し、持続可能な仕組みを築くことが重要です。
私も、神戸市北区の実情を踏まえ、安心できる公共交通の維持・発展に全力を尽くしてまいります。