
●コメ増産へ歴史的転換、「高騰抑制」と「安定供給」に挑む
政府は8月、食卓の主役であるコメの安定供給に向けて増産方針へと大きく舵を切ることを正式に表明しました。昨年来、全国的なコメ価格の高騰と品不足、いわゆる「令和の米騒動」を受け、長年続けてきた「減反政策(生産調整)」に終止符を打ち、生産現場に寄り添う新たな政策へ。
公明党は当初から、単なる需要抑制では消費者にも生産者にも持続的な安心はもたらされないと考え、政府に「増産と安定供給、価格高騰の抑制」を強く求めてきました。現場の農家の皆さまや流通関係者の声をくみ取り、食卓を守るための土台作りに全力を尽くします。
●兵庫県でも新しい挑戦、「コ・ノ・ホ・シ」がデビュー
米の需要増加と気候変動による生産現場の厳しさを背景に、兵庫県でも新たな試みが始まっています。今年秋には、兵庫ならではのオリジナル品種「コ・ノ・ホ・シ」が流通開始予定です。
この品種は、猛暑の中でも安定して品質の良い米が収穫できるよう約10年をかけて開発され、JAグループ兵庫や農家の皆さんと行政が力を合わせ作り上げたプロジェクトです。温暖化に備え、地元の食卓を守る取り組みとして、多くの期待が寄せられています。
●消費者と生産者をつなぐ、「米政策」への責任
コメ増産は市場に安定と潤いをもたらす一方、過剰生産が生産者の利益を圧迫するリスクも無視できません。現場の不安や危機感にも寄り添い、公明党は「必要な支援」を国に対して提言しています。今後は備蓄米の買い戻し条件を緩和する新方針や、生産者の所得安定、効率的な需要予測と流通支援も進め、消費者に持続的な安心を届けます。
米の安定供給は、日々の暮らしや食文化を守る柱です。兵庫からも、産地・市場・暮らしを結ぶ好循環づくりに貢献してまいります。食卓の未来に、“美味しい安心”を届けるため、これからも皆さまと共に全力で取り組んでまいりますので、ご意見やご要望もぜひお寄せください。