こんにちは、神戸市北区選出の兵庫県議会議員、大塚公彦です。
本日は、神戸市北区で進む「道路の長寿命化」に向けた先進的な取り組みをご紹介します。
神戸市道路公社が、京都大学関連の研究機関「インフラ物性研究機構」と連携し、
兵庫県佐用町の大型放射光施設「SPring-8(スプリング8)」を活用して、
道路の劣化メカニズムを分子・原子レベルで分析する研究を始めました。(出典:神戸新聞)
● 神戸市北区から始まるインフラ長寿命化の挑戦
神戸市北区と灘区、三田方面を結ぶ六甲有料道路・六甲北有料道路などは、急勾配・急カーブが多く、
すべりにくい専用舗装を採用していますが、施工費が高く、劣化も比較的早いことが課題です。
今回の研究では、実際の道路試料をSPring-8で分析し、舗装内部の空隙など損傷要因を詳しく調べます。
25年度中に本格的な分析を行い、そのデータを将来的にスーパーコンピューター「富岳」と連携した
シミュレーションにも活用することが検討されています。
こうした科学的な分析により、修繕の最適なタイミングや方法を客観的に判断できるようになり、
安全性を高めつつ、効率的な維持管理につながることが期待されます。神戸市北区発の取り組みが、
全国の道路維持管理モデルへと発展していく可能性もあります。
● コスト削減と安全確保の両立へ
道路の長寿命化は、予算削減だけでなく、地域の安全・安心を支える重要なインフラ政策です。
耐久性の高い舗装や補修方法が確立されれば、将来の維持費縮減に加え、県全体の道路ネットワークを
安定的に守ることにもつながります。
私自身、県議会で「持続可能な道路管理」の必要性を繰り返し訴えてきました。
今回のように、産学官が連携した実証研究が進むことで、交通安全や防災力の向上に結び付いていくことを
強く期待しています。
神戸市北区から始まったこの挑戦が県内各地へと広がり、誰もが安心して通れる道路を未来に引き継げるよう、
これからも全力で取り組んでまいります。
(出典:神戸新聞)
兵庫県議会議員(神戸市北区選出)
大塚公彦